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嫌われたッ!?~ドキドキ~
涙もホラ、止まってる。
ボクって本当に単純さんなんだ。
それだけ、龍サンのことが好きだっていうことだよね。
「龍サン? それって……それって……」
ボクの胸はズキズキが消えて、今度はドキドキしてる。
「ほら、帰るぞ!!」
そう言った龍サンは、なんだか照れてるみたいにも見える。
「龍サン、好き」
「わかったからさっさと乗れ」
抑えきれないその感情を言ったら、龍サンはカタマリの後ろを叩いた。
「……うん」
龍サン。ボク、龍サンの隣にいてもいいんだね。
ボクはカタマリに跨ると、龍サンの腰にしがみついて、あたたかな背中のぬくもりを感じた。
**嫌われたッ!?・END**
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