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次の日~パタタタの魅力~
「うっわああああっ!!」
中に入ったら、お部屋の中ぜんぶに木片がいっぱい並んでいたんだ。
「これって?」
「端っこのひとつだけを倒してみなさい」
「えっと……」
お爺ちゃんはやっぱりニコリとも笑わない。
だけどどこか楽しそうカモッ!
ボクはお爺ちゃんに言われたとおり、端っこの木片を指先でポチンって押した。
そうしたら……。
パチッ。
「!!」
パタタタタタって音を立てて、順番に倒れていく。
「すっごいすっごい!! ボクもしたい!!」
パタタタってすごい!!
面白い!!
すぐに端っこまで倒れて行っちゃった!!
ボクもできるかな?
「ああ、やってみなさい。ここにこうして立ててーー」
お願いしたら、お爺ちゃんはパタタタのやり方を教えてくれる。
えっと、ゆっくりそっと並べて……。
慎重に立てていくのに、どうしても三つ目のところでパタタって倒しちゃってたくさん並べられない。
「うわわわわっ!」
それに、並べられたと思ったら今度は倒れない部分も出てきたりする。
どうして? なんで?
「なかなか難しいだろう?」
「お爺ちゃんすごい! ぜんぶ倒れるのどうしてっ?」
「折り返しのところを少しずつずらして置くと倒れてくれるぞ?」
「えっと、えっと。こう?」
ボクが聞いたら、頷いてくれる。
いっぱいいっぱい聞いても、その分、いっぱいいっぱい教えてくれる。
お爺ちゃん優しいッ!!
そうしてずっとお爺ちゃんとパタタタをしてると、ようやくコツがわかってきた。
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