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ひとつの褥~焦らした罪~

 三毛の腰がびくびくと小刻みに震えている。  どうやら三毛が達するのは時間の問題だ。  だが、まだもう少し。  もう少しこの時を感じていたい。 「もっ、っひ、あああっ!!」 「まだイかせない」  俺は反り上がる三毛の根元を掴んだ。 「っふ、っひ……」 「俺の事が好きか?」  尋ねればーー三毛はこくこくと頷いた。 「好き、好きっ!!」 「俺のこれも?」  三毛の腰を揺らし、俺が彼の中にあることを強調させてみれば、三毛はさらに喘ぐ。 「っふ、好き。龍サンのもすきっ! おっき、あああっ!!」  解放してやると、三毛は白濁を吹き出し、達した。  恐ろしいほどの強い締め付けが俺を襲う。  久しぶりということもあってか、俺も三毛に続いて達してしまった。 「あっ、つ、りゅうさ、あついぁああああっ!!」  最奥に注ぎ込む俺の白濁がさらに三毛を襲う。  腰を揺らし、乱れる。  だが、まだ終わらない。  一時は達したはずの俺の欲望が、ふたたび三毛の中で膨らみはじめる。 「やっ、な、で……ボク、もっ、あっふ」  三毛は俺の回復した欲望に狼狽(うろた)えている。 「あれで終わりだと思ったのか? 残念だな、俺はそこまで淡泊な人間じゃない」  夜はまだ長いんだ。  俺をここまで焦らした罪は重い。  一度達したこともあってか、三毛の中はさらに敏感になっている。  俺は三毛の意識が途絶えるまで、延々と抱き続けた。  明くる日、三毛の腰が立たなくなったのは言うまでもない。  **ひとつの褥・END**

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