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アイしてるのッ!~ずっと一緒~
龍サン、ボクを嫌ってない?
ボク、嫌われていない?
広い胸にほっぺたをスリスリしたら、強い腕でボクをギュってしてくれた。
嬉しい。
すっごくすっごく嬉しいの!
「立てなくて怖かったのか? 悪りぃ。今日はずっと傍にいるからそれで許してくれ」
「今日だけ?」
こっそりきいてみる。
「いやーーいつ仕事が入るかわからんからな」
じゃあじゃあ!
「お仕事ない時はずっと一緒?」
「ああ」
優しい笑顔だ。
「龍サン、スキ」
「ああ、俺も好きだよ、愛している」
「愛?」
愛ってなに? ボク、わかんない。
そういえば、少し前にも愛してるって言われた。
首を傾げたらーー。
「好きよりもずっと上の気持ち」
ボクの気持ちをわかってくれた龍サンは教えてくれた。
そっか、愛って好きがずっとずっといっぱいのことなんだね。
「じゃあ、ボクは龍サンよりもずっとずっとアイアイアイしてるのっ!」
『はいはい』
そう言った龍サンはため息をついている。
だけど、ぎゅぎゅうするボクの頭を撫でてくれる。
だから嫌われてないってわかる。
ボク、龍サンを愛してるのッ!
ずっと一緒だよねッ!!
**アイしてるのッ!・END**
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