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おふとんひとつ。②

「や、らぁ……」  恥ずかしいよ。  猫の時の交尾はこんなんじゃないのに。  それなのに、ボクの身体が龍サンに触れられるたびに熱くなる。 「あっ、っうんっ!」  龍サンの手が蕾から離れたかと思ったら、今度はボク自身があるそこに触れた。 「あっ、はっ!」  どうしよう。  腰が揺れちゃう!  ヘンな声も出ちゃうよ!!  なんとかおかしな声を出さないように両手で口を塞ぐけど、効果はほとんどない。  だって龍サンのお手て、ジッとしてないんだモン!!  ボクのを触った後、ズボンを潜って下着の中に入ってくる。 「うっ、っひ!」  ボクの後ろにある孔に触れた。  ビクンッ!  また、ボクの腰が浮いた。  そこは知ってる。  交尾する場所。  だけどどうしてかな。  龍サンとするって思うだけで、胸がギュってする。  身体がすごく熱くなる。 「龍サ……」 「ん、少し馴らそうな」  龍サンに声を掛ける。  そしたら、優しいお声で言うとボクの頭を撫でてくれた。  だからボクは両手を龍サンの背中に巻きつける。  ちょっぴり怖いけど、でも龍サンだもん。  絶対大丈夫。  ツプン。  ボクの気持がほんの少し緊張から解けると、龍サンの指が中に入ってきた。 「――ん」 「キツいな」  痛い。  けど泣いたら龍サンと一緒ができなくなる。  大丈夫。  大丈夫。  ボクは自分に言い聞かせる。  そしたら龍サンは指を引き抜いた。  そうかと思ったら、また中に入ってくる。  でも今度は少しマシ。  指に何かを塗ってくれたみたい。  ヌメヌメしたものが入ってくるのを助けてくれる。  でも。  だけど。

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