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おふとんひとつ。④
もう何も考えられないまま、ボクが仰け反ってしまうと、龍サンは鎖骨を吸った。
「っふ、あっ! りゅう、さ……もっ、ああっ!!」
龍サンが触れる場所のひとつひとつに大きな刺激が与えられる。
ボクはもう限界。
龍サン、ボク早く貴方が欲しい。
涙が溢れる目で龍サンを見て訴える。
そしたら龍サンも同じ気持ちだったみたい。
「三毛、いいか?」
「ん、っふぁ、りゅうさ、りゅうさ……」
耳元でそっと囁かれてしまえば、それもジクジクする。
何度も恥ずかしい声を出してしまう。
「三毛……」
ボクの腰がお布団から浮く。
火傷するんじゃないかっていうくらい、すごく熱いものが後ろに入ってくる。
指よりもずっと太い。
だからきっと龍サンだって思った。
「っひ、あっ! 龍サ……あああああっ!!」
ゆっくり龍サンが入ってくる。
だけどボクは龍サンが欲しくてたまらない。
中でギュって締め付けちゃうんだ。
「三毛、ゆっくり呼吸しなさい」
「っひ、っふ。ん……」
龍サンを締め付けてたらいつまで経ってもずっとこのまま。
龍サンとひとつになれない。
龍サンの言うとおりにすれば、
龍サンはさっき感じた中の部分を、龍サンで擦りつけてきた。
「やっ、そこ、擦っちゃやあああっ!」
ダメなのにっ!
ギュうって締め付けちゃう。
「三毛、俺を煽るな、加減ができなくなる」
煽る?
加減?
ボク、何もしてないのッ!!
それに、
ボソッ。
耳元で囁かれたら、ボクどうしたらいいの?
「も、や。龍サンのイジワル!!」
ボクの身体がビクビクする!
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