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第51話 居場所 Ⅱ〜side佑吾〜

『実は 明日から二週間 ご予約が入っているので、その後の受け渡しといった形になってしまうのですが』 「え⁇ 予約⁇」 俺が電話相手の言葉を反復すると、創はビクッと体を跳ねさせ、俺の服をギュッと掴んだ カタカタと震える身体を もう一度抱き寄せ、大丈夫と言う代わりに、細い背中を優しく撫でた 「それは キャンセルすると、違約金が かかるとか何ですか⁇」 『そうなんです なので』 「では その金額も上乗せして頂いて構いませんので、このまま引き取らせてもらえませんか⁇」 俺がそう言い放つと 創は俯いていた顔を上げた 大きな瞳には涙が滲んでいて、それが溢れ落ちる前に指で拭うと、俺の腰に手を回して 強く抱きついてくれた

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