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第65話 昂揚 Ⅳ〜side佑吾〜
…遅いな
時計を見上げてみるも、創が風呂に入ってから、かれこれ一時間は経過しようとしていた
今までこんなに長かった事は無くてかなり心配だが、覗きに行ったりなんかしたら 何て思われるか…
ただ単に 一人で色々考えてるだけかもしれないし…
そう思い、何とかテレビに気を移したが、そこから更に三十分の時間が過ぎて、流石に気が気じゃ無くなってしまった
もしかして 逆上せてる⁉︎
ていうか 気付かなかっただけで、出てっちゃったとか⁉︎
その考えが頭を過ぎってしまったら、居ても立っても居られず、脱衣所へと駆けて行くと そろりとドアを開け 控え目に声を掛けた
「創〜⁇ 大丈」
最後まで言葉を発するより前に、本能的に自分の鼻と口を手で押さえつけた
とんでもなく甘い香りが、俺の理性をぶった切ろうとしている
一度ドアを閉め、何度か深呼吸をして落ち着く様に自分に言い聞かせたが、発情期のΩと接した事の無い俺は、今の創の状態が想像付かなくて、昔学校で習った教科書の内容を必死で思い起こしていた
「…ふぅ…よし‼︎」
意を決し風呂場への扉を開けると、バスタブで ぐったりしている創が目に飛び込んできて、お陰でこの瞬間だけは 理性の方が勝る事が出来た
「創⁉︎」
湯船から身体を出そうと手を触れた瞬間、創の甲高い声が 浴室に反響していく
「んああああ‼︎」
「っ‼︎ ごめん‼︎」
一瞬怯んでしまったが、創を抱き上げ 直ぐ側にあった椅子に座ると、そのまま膝の上に創を乗せた
真っ赤な顔をした創は 俺の肩に頭を擦り付けながら、尚も可愛らしい声を上げ続けている
「うぅ…ゆ…ご……ゆぅ…ごぉ……」
敏感な場所全てが、赤く充血して 立ち上がっている
それが真っ白な肌に映えて、視覚から脳を刺激されている様な感覚に陥った
こんなの興奮するなって言う方が無理な話だ
「…創…俺の肩に手付いて 膝で立てる⁇
寄りかかって良いから…」
「…ん…う…」
弱々しいながらも 俺の言われた通りの体勢になってくれた創
目の前に晒された苺の様な胸の先端を口に含み、創自身を上下に扱きながら 後ろの蕾にも手を伸ばした
其処は ぬるぬると愛液が溢れ出していて、其れを周りの皺に塗り込む様に 円を描きながら撫で回した
「ああ‼︎ ダメ‼︎…い…イッちゃう‼︎」
俺が触って 一分も経たない内に、創は最初の絶頂を迎えた
力の抜けた身体が 俺の方に倒れこむ
「…あ…あ…」
肩で息をする度に 物欲しげにヒクつく穴
其処に人差し指の腹だけ押し付けていると、悩ましげに細い腰が揺れた
「…ゆうごぉ…」
俺 性格悪いな
何をして欲しいか分かってるクセに こんな事して…
彼奴と俺 大差無いのかもしれない…
「…気持ちい⁇」
「…う……ん…」
もじもじしているその姿に 嗜虐心が煽られる
本当は創の口から もっと色々聞きたかったけど、これ以上は可哀想で ゆっくりと指を中へ埋めていった
「あ‼︎ んんん‼︎」
「…スゴイ…中 とろっとろ…」
待ち侘びていたのか 創の中は、俺の指をあっと言う間に奥まで飲み込んでいく
もう一本指を増やして 敏感な部分を擦る様に動かせば、白濁液を撒き散らして また達していた
「…ゆ…ぅ…ごぉ…」
蕩けた瞳で見つめられて 当たり前の様に唇を重ねた
「…創…可愛い…」
この子は…俺のだ
部屋での決意は何処へやら、結局俺の醜い独占欲が 顔を出し始めていた
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