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第67話 昂揚 Ⅵ〜side佑吾〜
「…創…可愛い…」
「…あ」
半開きの唇を塞ぐと 貪る様に口内を弄った
舌を絡めたり 上顎を擦ったり わざと音を出したり…
創が真っ赤な顔で、一生懸命 俺に応えようとしてくれるのが可愛くて、ついしつこく求めてしまう
「…ん…ゆ…ぅ…ご」
俺は 発情期のΩとセックスするのは 今日が初めてで、濃厚なフェロモンに 思わず体を擦り寄せた
「…創…気持ち…⁇」
「…う…ん…すごい……きもち…」
「…良かった」
ねぇ 俺が 一番…⁇
今までシた中で 俺が 一番良い…⁇
いつもは建前で隠せる本音が 甘い香りに誘われて、全て溢れ出てしまいそうだった
こんな事訊いたら 創は嫌がるだろうか…
器の小さい男だと思われかもしれない…
「…ゆうご⁇」
俺の動きが鈍くなったのを不審に思ったのか、創に名前を呼ばれ、誤魔化す様に笑うと 腕を引いて 騎乗位の体勢になり、スピリングの振動を利用して腰を動かした
「あ‼︎ や‼︎」
創の顔には汗が滲み 髪が張り付いている
頬に付いていたのを掬って耳にかけると、今し方触れた所に チュッとキスをして そのまま抱き寄せた
「…創…好きだよ…」
耳元でそう囁くと、創から「…え⁇」と 小さく疑問の声が上がった
そろりと俺の顔を覗き込んで来た為、首を傾げる仕草をすると 創は何度か瞬きを繰り返している
「…す……き…⁇」
きょとんと言う擬音語が ピッタリなその表情に、思わず フッと笑ってしまった
「うん 俺 創の事 大好きだよ⁇」
「………」
口を半分開きながら 何かを 一生懸命考えている様だ
多分今 あまり頭が回らないだろうから、脳内処理に 時間がかかっているんだろう
「…ぼくも…ゆうごのこと……すき…⁇」
疑問形なのに若干ショックを受けた俺は、すごくズルイ聞き方をした
「創は 俺の事 好きじゃない⁇」
だって…こんな風に訊いたら 創は絶対
「ううん‼︎ すき‼︎ 好き‼︎ 大好き‼︎」
こう言うに決まってる
自分のタチの悪さに 苦笑いが出そうだ
「ゆうご…好き…好き…」
必死で俺に抱き着く創を キツく抱き締めた
「…創」
腕の力を弱めて 少しだけ身体を離すと、どちらからともなく また唇を重ね、更にその身体を激しく求め続けた
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