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第68話 昂揚 Ⅶ〜side佑吾〜

これは…流石にマズイ… 「…ん…あ…きも…ち…」 最初は 少し発散したら、病院に連れて行くつもりだった でも欲求は治るどころか、どんどん激しさを増していく こんな創を 医者にだって見せたくなかった 「…創」 俺の方も 創のフェロモンを吸い込んだだけ興奮してしまい、とてもじゃないが 外に行ける状態ではなかった 「あ‼︎ んんん‼︎…ゆ…ご……もっ…と…」 何とかしなくてはと思い、俺の首に腕を回す創の額に口付けると ニコッと笑いかけた 「創 声枯れてきてる… 少し 水分取ろ⁇」 俺の提案に 素直に首を縦に動かす創 汗ばんでいる髪を撫で「取ってくるね」とだけ告げてベッドを降りると、カウンターに置いていた携帯を手に取った そのまま静かに廊下に出て 画面を操作していく 悩んだ挙句 現状を相談出来る相手が 一人しか思いつかず、佐倉 真也の名前に触れ、祈る様な気持ちで コール音を聞いた

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