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第98話 拐引 Ⅱ

気持ち悪い 佑吾以外の人なんて もう絶対嫌なのに… 「あ〜 そ〜くんの中 気持ち〜♡」 「…う…っ…」 上半身を何とか横に向けて キツく目を閉じた 揺さぶられる度 佑吾の顔を思い浮かべて、溢れそうな涙を何とか堰き止めていた 「あ そ〜くん 首輪取れたんだ⁇」 襟足の髪を持ち上げられて、恐る恐る視線を向けると ご主人様と呼んでいたその人はそれは楽しそうに笑っていて、ゾクッと背筋に悪寒が走った 「しかも まだ番になってないの⁇ へ〜♡」 項に爪を立てられて 慌てて正面に向き直った 「そ それだけは止めて下さい‼︎ お願いします‼︎」 「え〜 どうしよっかなぁ〜」 「お願いします‼︎ 何でもします‼︎ お願いします‼︎」 心臓が嫌な速さで動いて 呼吸がし難い それでも これだけは絶対に守りたくて 必死で懇願し続けた 「まっ 良いけどさ だったらちゃんとコッチ向いて俺の事見ろよ 最中に他の奴の事考えるとか 失礼だろ⁇」 片手で頬を掴まれ、指が先程出来た傷に食い込んで 顔が歪みそうになったが、不機嫌そうな声のトーンに 僕は必死で首を縦に動かした 「返事」 「…は…はい……ごめんなさい…」 僕が謝ると 彼は満足そうに、にっこりと笑っている 人の笑顔を見て こんなに不安になるのは生まれて初めてだった そして次の瞬間、下半身が 異様に熱くなっている事に気が付いて 僕は目を見開いた 「…う⁇……あ…⁇」 「あ‼︎ 効いてきた⁇ あのローション媚薬入りだったんだよね♡」 「あ‼︎ あ‼︎」 激しく中を掻き混ぜられて 感じたくなんかないのに どうしても声が出てしまい、そんな自分が悔しくて また涙が止まらなかった 「そ〜くん 口開けて⁇」 何をされるのか予想がついて 嫌悪感に支配されていく でもこの人の機嫌を損ねる訳にはいかず、言われた通り ゆっくりと口を開いた ジュルジュルと下品な音を立てながら、大量に唾液を口の中に流し込まれて 吐かない様にするのが精一杯だった 今朝 佑吾としたキスは 夢だったのかと思う位、現状との落差が激しくて 胸が痛い 「ちゃんと味わって飲んでね」 僕が口の中に溜まった物を 何とか飲み込むと、満足そうに僕の頭を撫でてきた 「いい子いい子♡ やっぱりそ〜くんはこうでなきゃ」 グッと腰が引き寄せられ、そのまま乱暴に打ち付けられて 奥歯を噛み締めた 「ちゃんと声出して」 その命令に 動かせない手を 爪が食い込む程強く握った 「…あ‼︎ ああ‼︎ んん‼︎」 「ん〜♡ そ〜くん可愛い♡ ちゃんと奥で 俺の味わってね♡♡」 ズンと深く突かれた後、熱いモノが お腹の中に広がっていって、自分がすごく汚い物の様に感じた 『創 好きだよ』 佑吾… されている事は前と大差無いのに、気持ちの沈み方が以前とは全く違っていて 目の奥が熱い 「あれ⁇ そ〜くん イかなかったんだ⁇ ふ〜ん…」 ぶつくさと文句を言いながら 僕の中から出て行くと、少し離れた場所で 何やらガサゴソと漁っている そして戻って来た彼の手の中の物を見て、サッと顔から血の気が引くのが自分でも分かった 「じゃあ、俺の精子 中でちゃんと味わせてあげる♡」 「ひっ‼︎ あ⁉︎」 ゴリゴリと中を擦る様に オモチャが挿入されて、その刺激に 敏感になっていた体が悲鳴を上げた イク‼︎ そう思った瞬間 根本を強く握られてしまい、その所為で射精出来なかった僕は 口をパクパクと動かしていた 「…う…あ…」 「だ〜め 俺と一緒にイかなかった罰として、暫く我慢してもらいます」 そう言って にやりと笑うと、細い棒状のモノを 僕の目の前で揺らしている それを 下半身の先端に当てられて ヒッと息を飲んだ 「は〜い 力抜かないと痛いよ⁇ 深呼吸して〜」 「や‼︎」 僕が否定の言葉を口にした瞬間 左側の頬を叩かれた パンッと短い音が 空間に響き渡り、さっき切れた所に加えて 全体的にジンジンと痛んだ 「もう契約とかないし 言う事聞かないなら次は 本気で殴るからね⁇ それとも…今からその格好で ベランダに放り出してあげようか⁇」 そう言った後 勢い良くカーテンが開けられた 僕が猫だったら その陽だまりで日向ぼっこでもするのかもしれないけど、秋になっているとはいえ この直射日光を浴びる事を想像したら 体が竦み上がってしまった 「…ご…ごめ…なさ…ごめんなさい…ごめんなさい…」 僕が大人しくなったのを見て 彼はまたニンマリと笑った 「はい じゃあ気を取り直して♡」 「うぅ‼︎」 経験した事のない圧迫感に 顔が歪む そのまま奥まで挿入され 短く呼吸を繰り返した 「どう⁇ 気持ち♡⁇」 「…は…っ…あ…く…くる…しい…です…」 「う〜ん そっかぁ… じゃあこうしたらどうかな⁇」 カチッというスイッチ音の後、電気振動に襲われて 目の前がチカチカした 「んあ⁉︎ ああああ‼︎」 お尻の中の物と連動する様に刺激されて、イッてるのに出せない感覚に 体が勝手にビクビクと跳ねる 「あんまり暴れると危ないよ⁇ 脚も縛っとこっか〜」 太腿と脹脛も固定されて 脚が閉じれなくなり 快感の逃げ場が無くなった僕は、唯一 動かせる頭を振り続けた 「あはは そ〜くんの凄い事になってるよ 肉バイブって感じ♡」 「ひう⁉︎」 仕上げとばかりに乳首を摘まれてこねくり回され、自分でも固くなってるのが分かった時には本当に消えたくなった 「ココもこんなにしちゃって〜♡ じゃあ そんな可愛い乳首にもプレゼントあげる♡」 「い⁉︎ うあ⁉︎」 吸引されながら震えるモノを付けられて 全身震えてる様な感覚に 呼吸が浅くなり、機械を付けられた所にどうしても意識がいってしまう その時 掌の上で転がす様に睾丸を揉まれて、ビクッと体が反応してしまった そこにも何かされるのかと思うと 怖くて涙が溢れ出てきてしまった 「スゲ〜 たっぷたっぷ♡ 溜まってるね〜 大丈夫 ちゃんと後で全部出させてあげるから 絶対 めちゃくちゃ気持ち〜よ⁇ てか ここまで振動来るんだけど♡」 何もされなくてホッとしたのも束の間 僕の頭の方に移動して来た彼は、ベトベトに汚れたモノを僕の目の前に差し出してきた 少し前の僕だったら この時点で口を開けていたと思う でも今は 何をしてもされても 佑吾の笑顔が浮かんで、どうしても拒否したい自分がいた そんな僕に 彼は苛立った様で、僕の髪を乱暴に掴むと 先程までとは違う低い声を出した 「早くしゃぶってキレイにしろよ ご主人様の大切な場所だぞ⁇」 「ゔぶッ⁉︎」 一気に喉の奥まで突っ込まれて パニックになった 無機質に与えられ続ける振動と相まって 息が出来ない 「あ〜 またイク… そ〜くん 全部飲んで〜」 「おぐ⁉︎ んん‼︎」 根本まで咥えさせられて、涎が口の端から だらだらと顎を伝って落ちていく それを拭う事も出来ず 注ぎ込まれた苦い液体を、ただ 飲み込み続ける事しか出来なかった

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