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第108話 制裁
「テメェ‼︎ 物井‼︎ ふざけんなよ‼︎」
「は⁇ コッチの台詞なんですけど…
何逃げようとしてんだよ」
物井は床に転がっていたあの男を 汚い物でも見るような目付きで見下ろしていて、その手足を縄で縛り上げていて、到着した警察が そのまま奴の手首に手錠をはめた
「ウゼェんだよ‼︎ 触るな‼︎ 俺はαだぞ‼︎
どうせ大した罪にならねぇよ‼︎」
その言葉にピクリと眉が動いた
…大した罪にならない⁇ ふざけるな
「…運送会社の馬鹿息子 制服を悪用し誘拐」
「あ⁇」
俺の言葉にコチラを振り返った男を、創をきつく抱き締めながら クッと口角を上げると その姿を見下ろしてやった
「明日の朝刊の見出しだよ
大した罪にはならないって⁇ そんな事あってたまるか
たった数時間で これだけの人数動かしたの誰だと思ってるんだ⁇
お前の人生ココで終わりにしてやるから、覚悟しておけよ⁇」
青褪めた顔を向けながら 男は警察に連行されていった
俺達の方の事情聴取は後日にして欲しいと申し出ると 了承をもらえた為、俺達は奴の部屋をさっさと後にしたのだった
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