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第6話 昏迷 Ⅱ〜side佑吾〜

家の中は大した物がなく 取り敢えずコーヒーを淹れると、自分を落ち着ける意味で 一口啜った よくよく考えたら 人を買うなんてスゴイ事をしてしまった 今更ながら焦ってきてしまい 頭の中は 絶賛大混乱だった 「…別に…そういうつもりじゃないし…」 誰に言ってるわけでもない独り言を呟いた瞬間 ガチャッという扉の音が響き そちらに顔を向けると 上半身は俺のスウェットに 下は生脚で出てきた少年に、思わずコーヒーを吹き出してしまった 「あ‼︎ ごめ‼︎ デカかったよな⁉︎」 俺の問い掛けに 首を縦に動かしている 真っ白な脚に目がいってしまうのは どうか許してほしい 「コーヒー飲むか⁇」 「…え⁇」 返事を聞く前にマグカップに注ぐと テーブルの上に置き、俺も風呂に入る為 すれ違いざまにポンと頭に手を置いた 「俺も風呂入ってくるから 適当に座っててくれ」 「…はい」 冷静を装いながら 何とか脱衣所の扉を閉めると長めに息を吐き出し、ズルズルとその場に座り込んでしまった

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