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第35話 懐疑 Ⅱ

『ゆっくり話そう』 先程のゆうごの言葉が 頭の中をぐるぐると駆け巡っていく きっと 帰る話なんだと思う 「…どうしよう」 僕 何もしてない 迷惑しかかけてない こんなんじゃ きっとゆうごは、もう僕の事なんて 買ってくれない 「…やだぁ」 僕は半泣きで 買ってもらったマグカップを握り締めた コレは 今後他の誰かが使うんだろうか そんな事を考えたら、胸が苦しくて 張り裂けてしまいそうだった 『やっぱり手料理は 最高ですよね』 つけっ放しのテレビから聞こえた音声に 僕は顔を上げた 男の人数人が 疲れて帰って来て、温かいご飯が出てきたら嬉しいと言っていた そしてその後、男の人達のリクエストを 女の人達が作っていて、僕は食い入る様に画面を見つめ、その番組が終わると キッチンへと駆け出した

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