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第117話 防疫 Ⅸ〜side創〜
「…ん…うぅ…」
目を擦りながら 温もりを求めて隣に手を伸ばすも 空を切るばかりで パチッと目を開いた
「…ゆ 佑吾⁉︎」
起き上がろうとした瞬間、下半身の激痛に襲われた僕は 情けなくその場に蹲ってしまっていた
佑吾が居ない不安とか 体の痛みとか、色んな事が重なって じわりと涙が滲む
その時 ガチャッと鍵が開く音がして、顔を上げるのと同時に 布団に包まった
佑吾じゃなかったらどうしようなんて考えていたけど、開かれた先には 大好きな佑吾の姿があって ホッと胸を撫で下ろすのと同時に、体中の力が抜け落ちていく感覚がした
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