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第118話 防疫 X

この部屋はドアを開けると 奥のベッドに直ぐ目がいく その為 涙目でチラリズムを駆使している創を見た時は、俺は 何かを試されいるのかと思った 「…佑吾」 ふにゃっと破顔の表情を見せられた俺は、手に持っていた物をドサッと床に置くと 創をシーツごと押し倒していた 「あ‼︎ 痛‼︎」 創のその言葉に ハッと我に帰り、慌てて体を離した 「悪い‼︎ 大丈夫か⁉︎」 「あ…うん……ごめんなさい…腰が…」 言いながら赤面する創に 先程までの情事を思い出して恥ずかしくなった 大人気なかったなと申し訳なくなりながら、その細い腰を少しでも労わりたくて ゆっくりと摩り続けた 「…本当にゴメン…他に痛い所ない⁇」 「大丈夫…ありがとう」 微笑みながら 俺の背中に腕を回してくれて、体重が乗らない様に引き寄せながら ギュッと抱き締めた 細い髪が鼻を掠めて 少し擽ったい 距離を取って見つめると 照れ臭そうに笑っていて、愛しさが込み上げてくる 「…シャワー浴びれそう⁇」 「うん」 その返答を聞いた俺は 着ていた物を脱ぐと、創を抱き上げ 風呂場へと向かった

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