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第40話 本音 Ⅱ
番…⁇ 僕と…ゆうごが…⁇
言葉は理解出来ているのに 頭の中が真っ白で、何の反応も出来ない
ゆうごに「創⁇」と名前を呼ばれて やっとハッとなれた
「ぼ 僕⁉︎」
裏返ってしまった僕の言葉にも、ゆうごは優しく頷いてくれたのに、それでも僕は信じられなくて 頭を横に振り続けた
「だ 駄目だよぉ…僕なんて…」
「どうして⁇」
「…だ…だって…」
今までの事が 走馬灯の様に頭の中を駆け巡る
あんな卑猥な事ばかりされてきた僕が、こんなに綺麗なゆうごの番なんて 不釣り合いもいいところだ
一緒にいたいと言ったのは 僕自身なのに、そんなポジションは考えてもいなかった為 喜びよりも戸惑いが勝ってしまう
目の前にいるゆうごの視線に耐えられなくて、自然と目線は 斜め下を向いてしまった
そんな僕の頬に ゆうごが触れてくれて、恐る恐る視線を前に戻した
「創は 俺と番になるの嫌⁇」
嫌なわけない
ゆうごの優しい瞳に見つめられると 涙がまたじわりと浮かんだ
首を大きく左右に振れば、それが零れて 僕の頬を伝って落ちた
その涙を ゆうごは舌でペロッと舐めると、そのまま また僕にキスしてくれた
「…ぼ 僕」
「ん⁇」
ゆうごが優しくしてくれればくれる程 自分が汚く思えて、そんな自分が嫌で 情けなくて、でもゆうごとは 一緒にいたくて、色んな感情が ごちゃごちゃと入り混じって、頭の中は パニック状態だった
「…僕……汚いから…」
僕がそう告げると ゆうごがピクリと反応した
そしてその顔は 優しい表情から一変、怒りの色へと変わっていった
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