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第126話 癒人 Ⅱ

「…創」 「ん…」 佑吾が指と舌で 僕の目元の水分を取り除いていく それが擽ったくて、でも気持ち良くて… 佑吾に身を委ねていると、いつの間にか佑吾の背中越しに天井が見えた 「…あ…ゆ…佑…」 呼びきる前に口を塞がれ 舌が絡まれば、頭の奥から蕩けていく でも…どうしよう… 「…創…好きだよ」 「…うん…僕も…」 好き 大好き 佑吾が僕に望む事には 全部応えたい でも 今の体の状態でそういう事が出来るかと訊かれると首を横に動かしたくなる 「…創…可愛い」 「あ…」 服の中に手を入れられて ピクッと体が動く 佑吾に触られるのは すごく気持ち良い でも最後までは無理なんて流石に言い難くて、手の甲で自分の口を塞いだ 「創」 呼ばれて目線を佑吾に向けると優しく微笑んでくれていて、綺麗な笑顔に僕は見惚れてしまっていた 「最後まではしないから、ちょっとだけ触らせて…⁇」 「…うん」 頷きながら 初めて此処に来た日、佑吾が僕に 呼び方の同意を求めてくれた事を思い出していた こうやって佑吾が僕に選択肢を与えてくれる度に、戸惑いと一緒に若干の自尊心を思い出させてくれる きっと佑吾は無自覚だと思うけど、それが本当に嬉しくて また泣きそうになってしまう 「…ん」 佑吾の舌が 指が 全部が気持ち良くて 熱くて 僕は佑吾という波に 自ら進んで溺れにいく

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