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第129話 愛念 Ⅱ〜side佑吾〜

「佑吾…  物井先生 また勉強教えてくれるかな⁇」 風呂上がりに創の髪を乾かし終わった時、創が俺の方を振り返り 上目遣いで見つめられた為、キスして良いのかと思って身を屈め始めていた俺は、一瞬目が点になってしまった 「…勿論」 近付いた俺を不思議に思ったのか、創は首を傾げている 「実はさ 近いうちに引っ越ししようと思ってて」 「え⁇ 引っ越し⁇」 これは本当に思っていた 二人で暮らすのに此処は狭いし、このマンションは元々投資用に購入しただけで、創と暮らし始めてから既に何件か良さそうな物件をピックアップしていた 「この家だと 勉強しにくいだろ⁇ 創の部屋も無いし」 「僕の部屋⁇」 「うん だから今週末、一緒に見に行こう⁇」 「………うん」 どこか戸惑い気味な創を抱き寄せると、先程し損ねたキスを落とした 軽く触れただけで離れようとすると、背中に手を回された為俺も抱き締め返した 「創は何も心配しなくて良いから」 「…うん…ありがとう…」 環境が変わる事で少しでも創の気分転換になったら良いとも思っていた そしてこの事で 俺は創の可愛さを再認識する事になるのだった

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