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第158話 約束 Ⅵ
正直 佑吾が僕の誕生日を知っていて、すごくビックリした
でも 理由はちゃんと納得出来るもので、逆に どうしてそんなに佑吾が申し訳なさそうにしているかの方が疑問だった
「どうして謝るの⁇ 僕 怒ってないよ⁇」
「…本当に⁇」
「うん」
だって佑吾は 僕の為にすごい大金を払ってくれている
むしろそういう書類が渡っていない方がどうかと思う
それに…
「…あの」
「ん⁇」
ずっと気になっていた事がある
その為に また勉強を頑張ろうと思った
だから どうしても確かめたい
「…僕が高校に合格して…誕生日が来たら…その…」
でもいざ言葉にしようとすると、とても図々しく感じて 恥ずかしかった
そんな僕を察してなのか、佑吾は僕の隣に来て ふんわりと笑ってくれた
「ん…その時が来たら 番になろうな⁇」
そう言って項を撫でられれば 顔から火が出そうな位恥ずかしくて、誤魔化す様に 佑吾の胸に ぐりぐりと顔を埋めた
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