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第161話 合否 Ⅲ〜side佑吾〜

どうしよう…モヤモヤする… まさかだけど 蓮の方が年も近いし、良いなとか思ってたりして… 「佑吾 どうしたの⁇」 下から創に顔を覗き込まれてた俺は、驚きのあまり 持っていたマグカップを床に落としてしまった 「悪い!! 大丈夫か!?」 「僕は大丈夫だよ  佑吾は⁇ かからなかった⁇」 「ああ…平気だ…」 何やってんだ俺は… 自分の情けなさに溜息が出る 「…創」 「うん⁇」 俺がうじうじしている間に 創は床を綺麗にしてくれていて、その姿に更に申し訳なさが募る 「佑吾 体調悪いの⁇」 俺の額に白い手が伸びてきた 先程手を洗っていたからだろう 少しひんやりしていて気持ち良い 「熱はないかな⁇」 「…うん」 その手を取ると 創の額と自分の額をコツリと合わせた 「…ねぇ、今日さ…なんか…蓮に見惚れてなかった⁇」 カッコ悪いとは思ったが、明日からの仕事にも響きそうな為 素直にそう問いかけた 「え⁇…あ…うん、あの…ゆ 佑吾が…」 「俺⁇」 予想外の返事に顔を離して 続きを待つと、創は恥ずかしそうに俯いた後 チラッと俺を見上げた 「佑吾が高校生の時って こんな感じだったのかな…って  そう思ったら、つい蓮さんの事ずっと見ちゃって…変に思われたかな⁇」 あくまで俺の事を考えていてくれたのかと思うと さっきまでの不安は何処へやら 余裕の出来た俺は 創を自分の足の上に乗せ、後ろからギュッと抱き締めた 「いや 多分蓮は何も気にしてないから大丈夫」 「本当⁇ 良かった」 「ん…俺も…」 振り返った創は 俺の台詞に疑問を抱いたのか、クエスチョンマークを浮かべている 「あ…えっと…俺の卒アルでも見る⁇」 誤魔化す様にそう提案すると 創の目が輝きを増した 「見たい!!」 寝室の棚から高校の卒アルを取り出すと創は少し興奮気味でそれを開いた 第一声の「佑吾若い!!」に若干のショックを受けたが、創の楽しそうな姿にコッチまで笑顔になっていった

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