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第188話 軽薄 Ⅱ
「俺と付き合ってよ」
先輩の台詞に 一瞬ぽかんとしてしまったが、直ぐにハッとなって 首を横に振った
「む、無理です…ごめんなさい…」
「え〜⁇ でも 俺といた方が色々安全だと思うけどな」
「安全…⁇」
疑問詞を反復した時 チャイムが鳴り響いた
先輩は時計を見ると肩を竦めて 笑顔で僕達に手を振った
「じゃあ またね 天使ちゃん、ちょっと考えておいてよ」
「え!? あ、あの!!」
断ったつもりだったのに、先輩は僕の言葉なんて 全く気にも留めていない様子で 颯爽と去って行ってしまった
「大丈夫か 創⁇
でも榎戸先輩 悪い人じゃないから
ちょっと強引な所あるけど、アレで 全国大会常連だし、生徒会の副会長なんだぜ⁇」
「そうなんだ…ちょっと…ビックリしちゃった…」
先生が教室に来て 健も自分の席に戻って行った
僕は大きく息を吐き出すと、タブレットを開きながら 一抹の不安に襲われていた
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