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第194話 禁秘
「ん⁇」
日付が変わって帰宅すると リビングに明かりが点いていて、首を捻りながらドアを開けた
「あ…お帰りなさい」
「起きてたのか⁇ 寝てていいって言ったのに」
明日も学校がある為 そうメールをしておいたのに、創はソファの上でクッションを抱いていた
「…うん…何か 眠れなくて」
どこか元気が無いその姿が心配で、ジャケットを脱ぐと隣に腰を下ろした
「大丈夫⁇ 学校で何かあった⁇」
「………」
いつもの様に手を伸ばそうとしたら、創はクッションを横に置いて 俺の背中に腕を回してきた
突然の事に少し驚いたが、俺も腰と頭に手を添え綺麗な髪に軽くキスをした
「どうしたの⁇」
「…佑吾……エッチしたい」
「…え⁇」
ここまでダイレクトな創からのお誘いは初めてで、一瞬思考が停止してしまった
もう一度 学校で何かあったのか質問をしたくて体を離そうとしたら、創はグッと腕に力を込めたまま、涙目で俺を見上げてきた
「…ダメ⁇」
首を傾げながらそんな事を言われて、あまりの可愛さに頭が爆発するかと思った
そして既に俺の下半身は、創の問い掛けへの返事をしている
「ダメな訳ないだろ…
シャワーだけ浴びてくるから 先ベッド行ってて⁇」
「…うん」
手早くシャワーを済ませ寝室に入ると、創はベッドに腰掛けた状態で此方を見つめていた
橙色の灯りに照らされた創は 何とも妖艶な雰囲気を纏っていて、無意識にゴクリと喉が鳴る
「…佑吾」
誘われる様に俺もベッドに沈み込むと、頬から順番にキスをして 真っ白な首筋を舐め上げた
発情期が来たのかと思ったが 以前嗅いだ様な香りはしない
やはり 何かあったんだろうか…⁇
「…創」
「佑吾…ココ…いっぱい触って…」
俺の呼び掛けに被せる様にそう強請る創は、俺の手を自分の胸へと持っていく
ハッキリ言ってその姿はかなりエロくて、興奮するなって言う方が無理な話だと思う
「ん…ここ⁇ 気持ち良い⁇」
「…うん……きもち…」
ピンク色の先端に吸い付くと、小さな身体を小刻みにビクつくかせている
空いてる手で反対側を弄ったり 内腿を擦り上げると甲高い声が上がって、どんどん興奮を煽られていく
舌を滑らせて太腿の付け根に吸い付くと 創が俺の肩を叩いた
「僕も…佑吾のシタイ」
「ん…じゃあ、上乗って⁇」
創を俺の上に跨せ お互いの性器を舐め合っていく
卑猥な水音が部屋に響き渡って自分の呼吸が荒くなっていくのが分かった
創の可愛いらしい蕾を程よく指で割り開くと、また華奢な身体を組み敷いた
「挿れるよ⁇」
「…ん」
創の中はねっとりと厭らしく絡み付いてきて、腰を振らずにはいられなかった
「あ!! あ!! 佑吾!!」
「創…可愛い…好きだよ」
「…ぼ…くも……ゆうご…キスしてぇ⁇」
可愛いお強請りに応じて、舌を絡ませながら創の敏感な所を擦り上げていく
「んんん!! んーー!!」
唇を重ねたまま 創の身体がビクンと大きく跳ねた
その直ぐ後 中がキツく締まって、その締め付けで俺もイッてしまった
「…ゆ…ご…」
創の白い手が 俺の頬に触れた
その上に自分の手を重なると手の甲に軽くキスをして、反対の手で目尻に溜まっている涙を指で掬い取った
「……好き…佑吾…大好き」
普段なら寝ている時間な上に体力を使った後だからなのか、創はどこか虚ろな目をしていて 譫言の様にそう繰り返していた
「俺も好きだよ…」
頭を撫でて 目を閉じる様に促せば、数分も待たず創から寝息が聞こえ出し、そんな創を抱き締めながら 俺も直ぐに深い眠りに落ちてしまった
この日 創に何があったかなんて 何も知らないまま
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