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第196話 牽制 Ⅱ

「な、何言ってるんですか!?」 「ん⁇  俺、創の事好きだから 手出したら容赦しないよ⁇って事」 真顔でそんな事を言われて返答に困っていると、蓮さんが僕と先輩をベリッと引き離してくれた 「…榎戸、何考えている  仮にも 生徒会副会長ともあろう奴が物騒な事を言うな  それに 創は兄さんの番だ 手を出すな」 「それを決めるのは 創本人ですよね⁇ αが決めつけるなんて 時代遅れですよ それとも 二人がくっ付いてくれないと、桃坂先輩何か困る事でもあるんですか⁇」 「…何だと」 ムッとした様な表情の蓮さんと変わらず笑顔の榎戸先輩にあわあわしていると、横で理央さんが パンッと手を叩いた 「はい!! この話は後程 生徒会室にて!!  皆ビックリしてるし、何より創が可哀想!!」 「…理央さん」 蓮さんと先輩はハッとした様な顔付きになると僕の方を振り返った 「ゴメン 創」 「悪かった…榎戸 ちょっと来い」 「…は〜い」 蓮さんの後に先輩が続いて行くと理央さんもその後ろを追いかけって行った 「後は任せて 創は気にしないでね」 「あ、ありがとうございます」 両手で手を振ってくれる理央さんに深々と頭を下げていると、健に背中をポンと叩かれた 「大丈夫か⁇」 「…うん」 変わらない健の笑顔に 少しだけホッとした ふと周りを見ると 昨日の人達が居て、バチッと目が合った でも 僕が逸らす前に向こうがそそくさと居なくなってくれて、これが榎戸先輩のお陰なら やっぱりお礼は言わなくちゃいけないのかな… と そんな事を一人ぐるぐると考え込んでしまったていた

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