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第201話 機宜

久し振りにに早目の時間に昇降口に向かうと、創がパタパタと息を切らして走って来るのが見えて 咄嗟に声を掛けた 「創⁇ どうした⁇」 「あ!! 蓮さん!! 実は…」 事のあらましを聞いた俺は、この機会を逃したくなくて 創の肩にポンと手を置いた 「なるほど じゃあ、俺から佐倉に伝えておくから 創は友達の所戻りな」 「え⁇ でも…」 「俺、丁度佐倉に用事あるんだ だから…ね⁇」 誤魔化したくて笑顔を作れば、創はくりくりした目を更に大きく見開いて俺を見ている 「…あ…じゃあ…お願いします」 「ああ 任せとけ」 俺は 創から佐倉に会う権利を奪い取ると急いで靴に履き替え、小走りで佐倉の元へと急いだ

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