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第202話 率爾

車を路肩に停め携帯を開くと、佑吾様からメールが入っていた それを開くより先に窓がコンコンと叩かれ、顔を助手席側に向けると蓮様が少し息を切らして立っていた 「蓮様⁇」 少し驚いたが 直ぐにロックを解除した 蓮様はドアを開けると、そのまま助手席に腰を下ろした 「創 今日はクラスの友達と寄り道して帰るって」 「左様でございましたか」 先程来た佑吾様のメールの内容は分かったが、何故蓮様がわざわざそれを伝えに来てくれたのかは分からなかった 「学生生活が順調そうで何よりです  蓮様、私 本日はこのまま直帰する様に言われておりますので、もしどちらかにご用がお有りでしたらお送り致します」 「え⁇ 良いの⁇ じゃあ…家で」 「かしこまりました」 念の為佑吾様のメールを確認してから車を発進させた 今聞いた通りの内容 よく通る道 このままいつも通りの日常が終わると思っていたのに、まさかこの後 あんな事が起こるなんてこの時は想像もしていなかった

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