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第218話 阿鼻叫喚 Ⅱ
『ほら、ちゃんと奥まで咥えろ 歯立てるなよ』
今よりも小さい体でアレを口に含むのはスゴく大変だった
喉の奥を突かれる度に酷い吐き気に襲われ、上手く息が出来なくて何度もえずいてしまい、その度に髪を引っ張られたり叩かれたりしていた
初物は高く売れるからと下半身を使われる事は無かったけど、お母さんとのセックスは何度も見させられて、それがとても苦痛だった
そんな中でもお母さんが僕には何もしないでと言ってくれていた事だけが唯一の救いだった
でも結局 お母さんが居ない時はそういう事を強要されたり触られたりして、僕の心は少しずつ壊れていった
それと同時に嘘笑いがだんだんと上手くなっていった気がする
『お前は母親似で綺麗な顔だよな…
ヤれないのが本当に残念だ』
毎日の様にそう言われて心底自分の顔が嫌いになった
あの頃の僕にとって顔が良いは褒め言葉ではなくなっていたのだ
そして初めての発情期が来た時、明らかな体の異常に戸惑っている僕を見て、その人は今まで見た事ないくらい嬉しそうに笑った
そのまま抑制剤も貰えずあの場所に連れて行かれ、殺風景な部屋の中で大きな男の人二人に前後から体を弄られた
只々恐く、それと同時に敏感に反応してしまう自分自身の体を悍ましく感じていた
そんな僕が泣き喚くのをその人とスーツを着た人はニヤニヤしながら見ていたのを覚えている
『うん 感度も良好 フェラも出来るし、見た目はSSランク
お値段はこちらで如何ですか⁇』
『うーん…もうちょっと何とかなりませんか⁇
こんな綺麗な色の子他にいます⁇』
『そうですね…ではこの辺りでは⁇』
『ありがとうございます!! 是非お願いします!!』
この会話の数時間後、何が起こっているのか分からないまま、僕は初めて人に買われたんだ
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