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第224話 偵察

創の様子が普通じゃない事に咄嗟に手を伸ばそうとしたが、先程の様子を思い返してグッとその手を握り締め、桃坂先輩に連絡しようと取り敢えず携帯を開いた 「…あ…こ…恐い…恐い…」 「恐い⁇ 何が⁇」 さっきよりは冷静そうな創にそう尋ねると涙を流しながらも俺の方を見てくれた この前とも違う恐怖に支配されている顔 「…あの…外に…人が…」 「人⁇ 知り合い⁇」 「…う…あ…」 創は身体を小さくしながら震えていて、その姿はとても痛々しい 顔色も真っ青になっていて何とか安心させてあげたかった 「うちのセキュリティで関係者じゃない人は簡単には入って来れないと思うけど…  俺 ちょっと行って見て来るよ」 「え!?」 驚きでなのか創の涙は止まっていて、少しだけホッとした 「だ…駄目…先輩 危ないです…」 「大丈夫 大丈夫  俺と殴り合いで勝てる奴なんて早々いないし、 いざとなったら監視カメラだってその辺に沢山あるしね」 よしよしと頭を撫でると何か言いたそうな創を置いて、俺は軽快な足取りで昇降口へと向かった

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