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第225話 偵察 Ⅱ

校門の外に出て辺りを見回したが、これと言って怪しい人物は見当たらず、広い校舎を取り囲む外壁に沿って歩いた もう直ぐグラウンドが少し見えてきたなと思った時、反対側の歩道に明らかに挙動不審な男が居た 木の陰に隠れながら双眼鏡を持って校庭を見ている 気付かれない様に少し距離を取って反対側に渡ると、その男の肩を叩いた 「すみません、うちの学校に何か御用ですか⁇」 振り返った男は中肉中背の普通のおっさんの様に見えた 身なりなどは綺麗目な感じがするが、目付きがねっとりしている様に見えて鳥肌が立つ この男が創の言っていた奴なんだろうか… 「あ〜……この学校にアルビノの子が居ないかな⁇  金髪に白い肌でいたらすごく目立つと思うんだけど」 「…アルビノ」 以前日向に創もお前と同じでハーフかクォーターなのかと尋ねたら、アルビノの話をしてくれた やはり、この男が創の言っていた奴のようだ 「さぁ…知らないですけど…  ていうか、もし居たとして何なんです⁇  こんな所でコソコソと…  いい年してストーカーですか⁇」 「何だと!?」 俺の発言に明らかに不機嫌になった男に俺も敵意を隠さず睨みつけた 「キモイんだよ おっさん  二度とこの学校の周りウロつくな  さっさと消えろ」 「この…好き勝手言いやがって クソガキが!!」 煽る様な言い方をしたのは、取り敢えず理由を付けてコイツを殴りたかったから どんな関係性かは知らないけど、創の怯え方からして相当な事をされた事は想像がつく 「グオッ!?」 俺が鳩尾に一発入れてやると不恰好にその場に蹲った でもきっと創が受けた苦しみって、そんなんじゃないからな 「次また来たら、それよりもキツイの待ってるからよく覚えておけよ」 見下ろしながらそう吐き捨てると、踵を返して来た道を戻った

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