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第6話

ロッドが領主様……。 そんな話しは聞いたことがなかった為驚いた。 すると彼はクスリと笑った。 「私が領主などこの地の者は信じたくは無いために口を閉ざすようになり、最近の若者は誰も知らぬ。」 それとロッドの屋敷の前にはいつも野菜や肉などが置いてある。 それは、供物を差し上げる代わりに我々を襲わないで下さい、と言う意味だそう。 そもそも彼は何者なのだろうか? 元々人だったと噂があるが本当なのだろうか? 聞きたいことは色々あるがあまり踏み込みすぎるのもどうかと聞けなかった。 ここへ来て2週間程経ったがロッドは未だにライに手を出してはいなかった。 何故かと聞くと、もう少し肥えて貰わないと折ってしまいそうだと言われた。 そんなに痩せているのかと自分では分からなかった。 だがライはΩだ。つまり発情期がある。 それが今来てしまったのだ。 「ぅ……ん……」 「参ったな……。」 ロッドは冷や汗をかきながらため息をついた。 肉付きの良くないライを抱けば傷付けてしまうのではと今までは我慢してきたが、発情期となってしまえば抑えが利かない。 「ぁぁ……ロッド……さまぁ……。」 潤んだ目で煽られては最早理性は吹き飛んでしまった。 「こちらも限界だ。」 ロッドはライの服を剥ぎ取り、自らも服を脱いだ。 全身に茶色の毛皮を纏ったその身体は大きく、 より獣らしい。 ロッドはライの身体を探るように鼻先を付けて匂いを嗅ぎペロペロと舌で全身を舐める。 「あ…ん…… ああ……。」 生暖かい舌で刺激されたライの身体は面白いように反応していた。 しかしここでロッドは気がついた。 ライの後孔を解すのに自分のこの鋭い爪が付いた指では傷を付けてしまうと。 「ライ、自分で解せ。」 仕方ないとライ本人にやらせることにした。

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