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第9話〜朝〜
久しぶりに起きた時に隣に人がいる気配を感じた。
南はまだ眠っているのでそっとしておこう。
朝ごはんは何がいいだろうか
うーんと考えていると寝室の扉が開いたので南が起きたと気付く。
「おはよ。
朝は何が食べたい?」
「………パンケーキ…?」
うっっっ
可愛いすぎだろ…
不意打ちにかわいさパンチをかましてくるのだから心臓に悪い。
俺は了解、と言いすぐに作る。
作り終わってまた昨日のように南の前髪を縛っていると、俺のメールの着信音が鳴った。
誰だ?と思いケータイを覗き込むとあいつだった…
『今いい?』
だと……?
残り少ない南との時間を潰したくなったので無理。と打つがその後に今晴の家の前ときたのでドン引きするしかない。
南はどうしたの?とでもう言うように俺をじっと見る。
でもあいつになら南と会わせてもいいだろう。
「えー……っと。
今俺の友達が家の前にいるんだけど家に入れても大丈夫か?
勿論嫌だったら追い返すけど」
「その人は、いい人…?」
「まぁ根っこは良い奴だな。」
「じゃあ大丈夫…」
南はパンケーキを食べ始めたので俺はくしゃりと頭を撫でて玄関に向かった。
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