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第13話〜提案〜
〜晴也side〜
買い物に行っている間ずっと考えていた。
もしかして南は俺の家にずっと置いといた方がいいのだろうかと。
夜中泣いていた時をふと思い出してしまう
きっとあの言葉は家で何らかの事情があって出た本心だろう。
だからその辛さを紛らわせたらいいなと思った。
けど俺の家に置いとくってなっても、急に出てきた見ず知らずの男と息子が一緒に暮らすってなって親は納得するか…?
それこそ警察沙汰になるのでは…?
南の家の事は全然分かってないから俺は口出しができない。
どうするべきか…そう考え、結局南と相談してから決めようという結論に至った。
家に帰ってまず驚いた。
あの長かった南の前髪は短くなっており、可愛らしい顔がちゃんと見えるようになっていた。首の付け根位まであった髪もサッパリして、以前よりは男っぽくなったと思う。
まぁでもまだ可愛いんだけど…
それに南はどうですか?と聞くのだから
「すごく似合ってる
驚いちゃったよ。」
としか言えない。
他にももっと言いたいことがあるのにまだ頭がついていけてない。
そんな俺を見て奏斗は後ろでクスクス笑ってるし南は少し嬉しそうでもう何が何だか…
そしてふとさっき考えていたことを思い出した。
この際だから言っておこう。
「なぁ南。提案なんだけど、このまま俺の家に居ないか?」
2人とも驚いていて何故奏斗まで…と思ってしまう。
きっと奏斗は俺が思っていることを察していたはずだ。
俺が不思議がっていると奏斗が説明してくれた。
「いやさっきね、晴がこのまま南ちゃんを家に置いときたいって思ってるのは分かったから、南ちゃんにこのまま晴の家に居ちゃえば?っつったんだけど、まさか晴から言い出すとは思わなかった!」
最後にひぃ〜おもしれぇ〜と言っていたがそこは聞かなかったことにしておこう。
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