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第22話〜2〜

それからはいっそう酷くなった。 僕が話しかけても一切無視。 今までならたまに返事はしてくれたのに… そしてそれを見て楽しそうにするちさ兄とひな兄。 でも僕が悪いから仕方ないんだ… 食事も、お父さんとお兄ちゃん達は一緒に食べてるのに、いつも僕だけ違う部屋で食べる。 ご飯を持ってきたりしてくれる人達も、極力僕とは話したがらない。 きっとお父さんが命令したんだろうな… そんな毎日が続き、僕が12歳の時だった。 もうお父さんに無駄な夢を抱かないと決めた頃、突如話しかけてきた。 「お前のテストを見たけどな、何故こうも点数が低いんだ。 お前を学校に行かせてる意味が無いな。 もう学校に行くのはやめろ」 「えっ」 そんなことしたら、僕はずっとこの家に居なきゃいけない。 こんな息苦しい所にいたくない 1人は嫌だ そんな気持ちが僕の頭をグルグルさせる。 でも、 「僕、まだ中学生だよ? 義務教育はまだ終わってないよ?」 「馬鹿なお前もそんなことは知ってたんだな。 まぁそんなの、お前が死んだことにすればいい。」 僕が唖然としてると、いつの間にいたのかお父さんの部下達に拘束された。 「痛ッ…」 痛い… 力が強いよ… もっと、優しくしてよ 優しく…されたい…—

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