47 / 207

第47話〜2〜

〜南side〜 初めてハルの家に来た時から気になってたことを聞けて良かった。 でも聞いたことに少し後悔をした。 ハルはあれだけかっこいいのだから彼女くらいいただろうに… 僕はたぶん、ハルの口から元彼女の話を聞きたくなかったんだと思う。 だからこれは、元彼女に対しての嫉妬…だと思う… 初めての感情。 どうやったらこの気持ちが治まるのか分からない。 すると部屋をノックされた。 中からは先生と看護師さんがいて、僕の状態のことかなって思ったのに、ハルと看護師さんは知り合いらしい… 白咲由理花と名乗った彼女は僕に優しく話しかけてくれるけど、なんだろ、あまり好きになれない なんというか、顔は笑ってるのに目は笑ってない…みたいな。 それにさっきハルはもう会うことも無いって言ってたのに… 故意でやったことじゃないことはわかってる… 胃がムカムカする… なんでだろ… これもどう対処したらいいのか分からない 「……晴くん、ちょっとだけいい?」 「ここじゃ話せないことで大事な話なの?」 「そんな感じ」 やだ 行かないで でもそんなこと言ったら迷惑をかけるから、精一杯、なんでもないようなフリをした。 僕はやることないし外を眺めてたら、中庭に目がいった。 ハルと白咲さんだ。 道行く人達がハルの顔を見て頬を赤らめたり、ずっと見つめていたり、すごく目立っている。 2人の光景をぼーっと見ていたら、白咲さんとバッチリと目が合いにっこり笑った後、きつく睨まれた。 たぶん僕は彼女のことを好きになれそうにない…かも。

ともだちにシェアしよう!