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第51話〜元カノ〜

由理花とは高校2年生から4年間付き合っていた。 元々由理花とはよく話す仲で、告白された時に断る理由もなかったので付き合った。 その考えがいけなかったんだ。 俺がそんな曖昧な気持ちで由理花に接していたから。 最初の頃は何事もなく順調に交際していたと思う。 だが1年経った頃、由理花に違和感を覚え始めた。 由理花と外で昼食を食べてた時だった。 「晴也くーん!これ、借りてたノートなんだ、け、ど…」 先日ノートを貸した女子に話しかけられたのだが、だんだんと声が小さくなっていたところが不思議に思った。 「どうした…?」 「へっ?えっと、由理花ちゃんが………いや、なんでもないっ!」 彼女は焦ったようにすぐ去っていった。 由理花がどうしたんだろうか… 「由理花、あの子と知り合いか?」 「えー?ちょっと話す程度の子だよ。」 俺はあまり疑問に思わず、また昼食を食べ始めた。 こういったことが続きながらも俺は何も気づかず、交際4年目の時。 突然由理花が俺の家に行きたいと言い出したので招いたことがあった。 「わぁ!ここが晴くんの家なんだ。 大っきい家だね!」 「いらっしゃい!!!!」 その時俺の双子の妹が出迎えてくれた。 俺の妹達はよく出迎えてくれる際に抱きついてくる…のだが、今回は抱きついてこなかった。 由理花が帰った際、妹達が俺を呼んだ。 「晴ちゃん、さっき来た女の人は晴ちゃんの彼女さん?」 「?そうだよ」 「私達、あの人嫌い…」 「あのね、私達が出迎えた時、彼女さんにすごく睨まれてね、怖かったの。」 いやいやいや、そんな、まさか… いやでも……… 完全に否定できない…… すると今度は兄が来た。 「あ、それ俺も見たぜ。 あの子すっげ〜形相で睨んでたぜ。 よちよち、怖ったね〜」 妹にすごく甘い兄はひとまず置いといて、思い当たる節が………… 由理花と付き合ってから、俺と話した後はみんな焦った顔をして去っていく。 そしてその後そいつらと話すことはなかった。 もし、それが全て由理花の仕業だとしたら……… 俺がその考えに至った時、更に確信に迫った言葉を聞いた。

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