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第63話〜夜まで〜

俺は南を奏斗に任せて病室を出る。 今由理花を探してもいいがここの病院はでかい。 そして現在夕方。 由理花が帰っていたら探し損である。 今日探すのはやめよう。 俺は医師を探したあと病室に戻った。 「あ!ハル! あのね、今東さんと話してたんだけど、僕ここを退院したらハルと一緒に出かけたいなぁって… だめ、かな?」 すごく控えめにお願いしてる南だが目がキラキラしている。 目は口ほどに物を言うとはこの事だな… 「いいよ。どこ行きたいか考えておいて。 でもそんなに遠出は出来ないかも、ごめんな。」 「うんん!嬉しい!ありがとう!」 相当南は嬉しかったのだろう。 奏斗に急かされてイェーイとハイタッチをしているが南もノリノリでハイタッチをしている。 さっきまで喧嘩していたとは思えないほどの仲良しさで少し、嫉妬したり… 「えっ、晴何その顔!こわぁ〜!」 「…は?」 唐突に話を振られて驚いた 「えっ無自覚なの!?今の晴完全に俺に嫉妬してたでしょ〜 晴って案外わかりやすいよね〜」 「そうなの!?」 そこに興味津々に聞く南。 辞めてくれ… 俺はこの子供っぽい性格があまり好きではない。 「奏斗…」 「わぁー!ごめんごめん! 南ちゃんもごめんね〜。この話はまた今度!」 「奏斗」 「ごめんなさい」 やっと辞めてくてた奏斗に安堵するが南は口を尖らせている。 俺はこの話を逸らす為に南にある話を言う。 俺が話を逸らそうとしているのに気づいた奏斗はニヤニヤしているが見なかったことにする。 「そういえば今日ここで一緒に寝てもいい?」 「!いいの?」 「うん。さっき病院側の方に許可もらったから一緒にいれるよ。」 「やった…!」 南はニコニコしていてすごく守りたくなった。 17時半、奏斗が帰ってしまったので俺は南と他愛もない話をして2人で夜を待った。

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