82 / 207

第82話〜水族館〜

サービスエリアを経ち20分くらいした頃だろうか ついに目標地点まで到着した なんでもこの水族館は数多くの生き物が飼育されており、珍しい魚までいるようだ それに、隣には遊園地があり、ここには多くの家族やカップルがいた 「ッ、」 けれど南は周りのことなど目に入らずただ水族館を見つめている 「南?チケット買うぞ」 「う、うん!」 入場してすぐに小さな魚がいた 「は、ハル!お、お魚さん!!お魚さんがいる!!」 「まぁ、ここ水族館だしね…」 俺は今魚よりも南に夢中だった まずここは水族館なのだから魚がいるのは当たり前なのに一生懸命見たことを俺に報告している そして魚に「お」を付けてるのが可愛い 今どきの女でも付けないんじゃないかと思う…… 「この青いお魚さん何だか神秘的で綺麗だね」 「そうだね。 南、あそこ見て見て」 俺はある水槽を指さした 南も不思議がりながらも見に行く 「わっ!出てきた! 可愛いー!」 急に出てきたチンアナゴに南は驚きながらもすごくニコニコしている 「この白い子もオレンジの子も可愛いねぇ」 「そうだな」 子……… チンアナゴに、子……… 俺は少し吹きそうになったがなんとか堪えられた

ともだちにシェアしよう!