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第104話〜自分で【R18】〜
「そこにローションがあるから自分で解してみて」
ハルはニコリとして僕を見つめる。
その笑顔は『俺は何もしないよ』という顔だ。
僕は恐る恐るローションを手に取った。
ハルに跨りながら後ろを解す。
「ん、ぁっ、んん…」
好きな人に見つめながら自慰をするのはとても恥ずかしい。でも、それと同時に興奮もしてしまう…
ハルと出会ってから僕はどんどん変態になっていく。
僕はそんなことを考えながら、自分のいいところを探した。
そして遂に見つけられたのだが、自分の指じゃ少ししか触れられないことに気づいた。
「んっ、うそっ、」
「どうしたの?」
「ッあ、前立腺に、指が届かなくてッ、」
「あー…じゃあ挿れる前はやってあげるから俺にこっち向けて」
恥ずかしい…
でも、早く快感を味わいたくて僕は素直に従う。
ハルの骨ばった指がくぷりと僕の中に入っていく。
「ぁッ、ん…ッ」
「あ、ここかな。」
「ひぁぁぁッ!!!」
ハルは迷わずコリコリと弄る。
「まっ、ハルぅ!!!」
後ろを向き愛しい彼の名前を呼ぶとちゅーをしてくれた。
ハルが自身の唾液を僕に流すので、お返しに僕もハルに唾液をおくった。
こくりと飲むと、不意に目が合った。
「ご馳走様」
にこりと笑うハルは、婚約指輪についた宝石よりもキラキラ輝いていて、目がチカチカしてしまうほどにカッコイイ
「ふふ、南可愛い」
「え、」
「今締まったけど…無自覚?可愛いね」
「や、もう言わないで…」
その言葉が僕の羞恥心を煽るのに、ハルは何も気づいていない…
「なんで?」
ほら。
「は、恥ずかしぃから…」
「………………」
自分で言ってて恥ずかしくなる。
なのにハルは黙っているのだから余計に…
すると僕の中にあった指は突然抜けた。
「は、ハル?」
ハルは腕で顔を覆いながらも、僕に聞こえるようハッキリ言ってくる。
「やばい…南ほんと可愛すぎ…。
もう解すのは十分だから入ってきて」
「ッッ!」
その言葉だけでイきそうになってしまった。
既に僕のモノはカウパー液でびちょびちょなのだが、最悪な事に今来ている服の色はグレー。
濡れた所の服の色は変わる…と言ったら分かるだろうか。
余計に、恥ずかしい格好で穴があったら入りたいくらいだ。
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