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第108話〜にゃ〜ん〜

集中している所に担当編集者から電話が来た。 【進歩どうですかぁ??】 「……やばいです。」 「えぇ?珍しいですねぇ……いつもこのぐらいの時には終わってるのに〜」 「はは…」 まさかずっと恋人に時間を割いていました。とか言えない…  電話が終わり、集中力が切れてしまった俺は休憩しようとリビングに向かった。 そこには南と優がいて、今日は家事の勉強の日かと分かる。 「あ!ハルくん!仕事終わったの?」 「いや、今は休憩中。」 「へぇ〜そうなんだ。 てか聞いてよ〜。南くんったらね、もうカレーは作れるくらいになったんだよ!」 「おお、すごいな。」 南の目の前で優と話していたので南は照れ臭そうに目を逸らしていた。 「南」 名前を呼ぶと素直にソファのところまで来てくれる。 「頑張ったな」 頭を撫でると目を瞑りながらも嬉しそうだ。 なんか…猫みたい…? 「南くん猫みたい〜」 俺の思ったことを優は普通に言った…。 それを聞いた南は少し傾げたあとに… 「に、にゃ〜ん?」 か、かわ……… つい俺と優は固まってしまった。 それをなにか勘違いしたのか顔を真っ赤にさせて『ごめんなさい調子乗りました』と土下座している。 顔を隠しているようだが、耳までも赤いので丸分かりだ。 「南、顔上げて」 「…今僕へんな顔してる」 「変じゃないよ」 「変だもん」 「いいから。」 ゆっくりとだが顔を上げてくれた。 恥ずかしいのだろうか。 目がうるうるしている。 「はぁ…南可愛い」 また恥ずかしくなって今度は俺に抱きついた。 まぁ…さっきの土下座よりこっちの方がいいが、優の『やってろバカップル』という顔がとてもわかりやすく何か申し訳なく感じてしまった。

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