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第109話〜2〜
〜南side〜
…恥ずかしい。
僕は今恥ずかしくて堪らない。
つい思い上がって普段やらないことをやってしまった…
けどハルに抱きついたら、心臓がバクバクしていて僕と同じ気持ちだと分かった。
不意に、上から寝息が聞こえることに気づく。
「ん、あれ?ハル?」
ね、寝てる…?
「どした?」
異変に気づいた優さんが聞いてくる。
「あ…ハル寝ちゃって…」
「あー…あんまり寝てなかったの?」
「うん…」
「聞かなかったでしょ!」
なんでわかったんだろう。
僕はコクリと頷く。
「ハルくんって昔から言っても聞かない時があるんだよね〜!
それが仕事に支障をきたすのに。変なところバカだから!」
とても笑っている…
けどそう言いながらも、ハルと僕を離して、ハルをソファに横たわらせた。
「ね、さっきのやってよ!」
「さっき?」
「うん!にゃ〜んって。僕後ろにいたから顔は見れてないんだよね〜」
え。
それは…ちょっと…
「い、嫌です。」
「えー!なんでなんで!」
な、なんでって…
恥ずかしいからに決まって…
いや、優さんの顔を見て僕は気づいた。
「面白がってます?」
「あはっ、バレた?」
そう。
ふと顔を見たら優さんはにんまりと笑っていて、冷静になるとすぐ考えていることがわかる顔だった。
「そういえば、その指の…」
急に話の話題が変わる。
「あ、これですか?」
優さんが見たのは婚約指輪だった。
「綺麗〜!
本当はこの前から気づいてたんだけど、あのクソ野郎とずっと居たから言えなかったの!」
クソ野郎……
もしかして、東さん…?
東さんの話になるといきなり顔が変わって驚く。
もしかして優さんには二面性があるのだろうか?
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