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第136話〜3【R18】〜

「ばーかばーか……。僕のバカ…」 涙を拭うこともせず、落ちた涙は服に吸収されていく。 冷静になっていくと、自分がどれだけ酷いことをして、自分勝手だったのかがよく分かってくる。 「……着替えよ」 東さんが持ってきてくれたカバンから、服を取り出す。 カバンのチャックを開けた時、ハルの家の匂いがしてまた涙腺が緩んだ。 でもそれと同時に、ハルと過ごした日々を思い出してしまった。それはハルと一夜を過ごしたのも同様。 さっきああは言ったけど、今はハルに会って今すぐ謝りたい。 ごめんね。って、顔を見たくないなんて嘘だよ、って。 最近のハルは忙しくて、身体を重ね合わせるどころか一緒に寝ることもなかった。 夜を過ごした時を思い出すと、何故か僕の下半身は熱を帯びていた。 「ん…、ハ、ルぅ」 持ってきた服を鼻に押し付け、自分の下半身に手を伸ばす。 ハルの匂いがついた服を嗅ぐことで、少しでもハルを思い出したかった。 最初はゆっくりと動かしていた手も、段々とヒートアップしていく。 「あッ、ハル…!ハル…!」 室内にはグチュグチュと卑猥な音が響いている。 でもその音ですら、僕は興奮していた。 今自分は東さんの家で自慰をしている。 いつからこんな変態になってしまったんだ。と、そんな思いが頭の片隅にあるものの、今の自分は快楽で頭が上手く回らなかった。 「んぁっ、イッちゃ、ぅ!イッちゃ…!!、ッ!!!!!」 達した僕は、自分の出した白濁を手で受け止めた。 東さんの家の洗面所を探しながら、僕は焦る。 「僕…何してんの…」 やっと洗面所を見つけ、手を洗う南。 ふと鏡を見ると、少し顔が火照っていた。 明らかにさっきまでナニかをしていたという顔だ。 「〜〜〜〜もぅ!」 パチンっ!と両頬を南は叩いた。 「東さんが帰ってきたらさっきのこと謝って、その後直ぐにハルに謝る! ちゃんとハルの話聞いて、もし…………もし彼女さんだったら僕は諦めよう………」 僕はハルに悲しい顔をさせたくなくて、直ぐにニコッと鏡の前で笑った。

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