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第139話〜2〜

 昨日は何故か緊張してしまって、よく眠れなかった。 「ふぁあ、んん、」 「あらら、南ちゃんお眠ー?もうちっと寝る?」 「…起きます。」 「おっけー、おはよー」 東さんのこの朝からのテンションは流石としか言えない。  朝ごはんも食べて、後はハルを待つだけ。 どうしよう、すごく落ち着かない。 鏡を見ながら髪の毛を何度も整えたりする。 何か忙しくしていないと僕は静かでいられなかった。 「南ちゃ〜ん、そろそろ晴来るって〜」 「も、もう!?」 うわぁ、本格的に心臓がバクバクする…! そう思った瞬間、インターホンがなった。 「は、早くない!?」 「ぬはは、それ狙ったからねー。んじゃ玄関行くぞー!」 東さんは後ろから僕の肩を押す。 謝る。謝る。謝る! ちゃんと落ち着く! 話を聞く! ワガママ言わない! 何度も心の中で唱える。 でもギリギリまで下を向いていて、足元が見えるとすぐに落ち着きなど消えた。 「ハル!!昨日はごめんなさい!!!!!!!」 どんな顔してるかな。 怒ってる? そう思って顔を上げると、そこにはハルじゃなく、優さんがいた。 「あーー………だって。」 困りながら後ろに振り返った優さん。 その目線の先に、僕の大好きなハルがいた。

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