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第188話〜2【R18】〜
〜晴也side〜
あ、まただ。
南の身体には至る所にキスマークや赤く腫れたところがあった。
多分、ヤッている時に叩かれたり殴られたのだろうか。
正直言ってまだ怒りは収まっていない。
けれど今だけはこの怒りをしまおう。
南にはこんな思い、悟られたくない。この時でもあの苦しさを忘れてほしいから…………
キスマークをかき消すように、上からまたキスを降らす。
「んぁッ、ん、」
それだけでは飽き足らず、新しいところにもキスマークをつけた。
風呂場ということでよく声が響く。
その事もあってか南自身も興奮している。
可愛い。
これだけでさっきまでの怒りは直ぐに収まった。
「あ、ハル、僕もぅ…ッ」
「いいよイッて」
ずっと求めていた快楽が、南を襲う。
「んっ、くッ…はぅ、」
いつもより控えめな声で少し驚く。
いつもなら叫んでいるかのようなのに……
「南なんでそんな声抑えてるの?」
「だ、だって自分の声が聞こえるの嫌じゃん…」
「恥ずかしいの?」
「そりゃそうだよ…」
これで恥ずかしい…か。
きっと、今からやることはもっと恥ずかしいのだが……まぁいいか。
「南、鏡に両手を付けてお尻突き出して?」
「ぅえ!?」
今からすることを理解したのだろう。
ボンッと一気に顔が紅くなった。
「や、それは、えっと…」
「俺…実は嫉妬してるんだ。
それに外側は上書きできても、中側はまだ出来てないよ?」
「う、うぅ……」
正直言ってずるいなと思う。
しかし南は正直に俺のお願いを聞いてくれた。
そういう素直なところが危なっかしいというかなんというか……
俺は直ぐに近くのシャンプーを手にし、それを南の後攻に塗った。
後ろから見ていてわかるが、イイ所に当たる度に南の肩が震える。
そろそろ解れてきたであろう時に、さっきからずっと勃っている自分のモノを南の後攻にピタリと当てた。
誘っているのか、はたまた興奮しているのか、さっきからヒクヒクと伸縮している。
「ッかわい、」
「んぇ?今なんか言っ、」
まだ南が話している途中だが、キスをしながら中へ入っていった。
最初は驚いたような顔をしたが、段々と蕩けた顔になってきた。わかりやすい。
「うぁ、んッ、はぁ、ハルッ、あぁっ!」
ピストン運動をしながら俺は南の変化をずっと見ていた。
最初はまだ恥ずかしいのか俯くことが多かったが、今はどうだろうか。
思いっきり前を向き、鏡とキスをしてしまいそうなほど顔が近い。
普段大人しめの南が、こんな風になるということを知っている優越感。
南が愛おしくて仕方なかった。
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