189 / 207
第189話〜告白〜
「ほんっっとにごめん!!!!!!」
南が起きてすぐ俺は土下座をして謝った。
結局あの風呂場の後、相当南は疲れていたのかうとうとしていた。
それを見兼ねて寝るように言うと南は直ぐに寝たので驚いたのを覚えている。
中の掃除をしようとした時だ。
え…?切れてないか…?
もう一度確認するがやはり切れている。
やってしまった……
絶対痛かっただろうに。
南は1度もそういった様子を出さなかったため分からなかった。
俺は薬を塗った後すぐさまどう謝るかを考え、その結果が土下座になったのだった。
「え、ハル!?なんで!?」
あ、そうだ。
南には謝っただけでまだ何も言っていなかった。
「えっと…昨日気づいちゃったんだけど、後ろが切れてて。
……ごめん!ちゃんと慣らしたはずだったんだけど…」
「あぁー!違うの!」
「え?」
「その…ハルじゃなくて、えっと、んと…」
この歯切れの悪い言い方で察した。
知らない奴か………。
いやでも、
「それでも傷ついてるのに俺はヤッちゃったし…。本当にごめん。」
もう一度頭を下げると、南が包み込むように俺の頭を支えた。
「えっと、僕もハルと繋がりたかったから…」
「〜〜南!」
思わず抱きついてしまったが、南も抱きつてくれた。
そういえばと、俺はこの前決めたことを南に話すことにする。
「俺、今度の作品で仕事をやめようと思うんだ。」
「……え?」
「あ、朝ごはん食べよっか。お腹すいたでしょ?」
そう言って寝室を出ようとしたが、南は未だにポカンとしている。
そして数秒後、寝室からは大きな声が聞こえたのだった。
ともだちにシェアしよう!