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第190話〜2〜
「ねぇ、ハル!さっきのどういうこと!?」
俺が朝ご飯を作っていると、南が必死な顔で問い詰めてきた。
どういう…って、そのままの意味だが…というか、
「今火使ってるから危ないよ」
「ッ……じゃあ、ご飯食べてる時に聞く…」
少し頬を膨らませながら南は服を着替える為にリビングを出ていく。
起きたばかりといってももうすぐ昼頃。
お腹がすくだろう。
俺は朝ご飯兼昼ご飯で、少し多めに作った。
ご飯を食べながら、南はさっきの続きだと言うように催促してくる。
「なんで…?疲れちゃったの…?」
「ううん。
あのね、仕事は本当に好きだよ。でも顔を出しちゃったってのもあるから、今回南が辛い思いをした。それが1番嫌なんだ。」
「……僕のためってこと?」
南の顔がどんどん暗くなる。
「うーん。2人のため、かな。」
「2人の……」
少しでも南の不安を取り除きたい。
少しでも南を幸せにしたい。
少しでも南といたい。
その結果がこれだと思った。
そして俺は、昔決めたことをもう一度口にする。
「外国でさ、結婚しよっか。」
「えっ?!」
さっきまで俯いていた顔が、瞬時に上がった。
「それで、そのままあっちに住もう。俺はもう世間に顔バレしてるし、またこんなことがあっても次は助けれないかもしれない。
外国に行って、いろんな世界を見てみよう。」
「…でも、仕事はどうするの?」
「あっちで探すよ。」
「…僕がいても足でまといじゃない?」
「南がいなきゃ行きたいとも思わない。」
「…僕も、ちゃんと働いてハルを楽させたい…ッ」
「うん、ありがとう。一緒に頑張ろう。」
南は涙目になって、嬉しそうに笑った。
その時、南の携帯の着信音が部屋に響く。
「あ、ごめんハル。」
携帯の電源を消そうとした南を止め、大事な用かもしれないので電話に出させた。
「うん。いや、今はハル…あー、キタヤ先生といるよ。
うぅーん…」
南が困ったようにしていたので、何かと聞くと、位上くんが今から会えないかとのこと。
南的には今俺と大事な話をしているので断りたいそうだが、彼も大事な話らしい。
俺はいつでも南と話せるし、位上くんの所まで南を送ることにした。
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