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第198話〜お願い〜

 家に着き、すぐさま僕はハルを呼んだ。 「ハルっ、さっきの話をもう一度したい…!」 「さっき?」 「うん…僕、やっぱりまだ外国には行きたくない。」 「どうしたの?」 僕たちふたりはテーブルを囲んだ。  先程位上くんと話したことを、ハルにまた話し、僕の気持ちを伝えた。 「うん。そっか。」 どうしよう。 急に予定を変えたりして、申し訳ない。 「俺は南の気持ちを尊重するよ。」 「え?」 ハルの優しい言葉と同時に、しっかりと目が合った。 数秒沈黙が流れた後、不意にハルが口を開く。 「ここで言うのもなんだけどさ、お願いがあるんだ。」 「お願い?」

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