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第4話
「…はぁ。」
帰宅後、俺はベッドに寝転がり天井を見上げる。何もない、白い天井をずっと見つめていたら次第に視界がボヤけてきた。
「…っ、」
胸が痛い。
『悠、ごめんね。俺は悠と付き合えない。』
「…親友…?ちがうだろ…?」
『俺、彼女いるんだ。』
『…え?』
「だって俺、そんなこと…知らない…。」
『もうすぐ付き合って3ヶ月なんだ。彼女を大切にしたい。』
「知らないよ…。3ヶ月前に彼女が出来てたことも…、郁瀬に好きな人がいることも……。」
『…ごめんね。』
「俺、知らないよぉ…っ!!」
郁瀬は悪くない。
悪くないのに何回も謝る郁瀬見て、俺は酷く自分が惨めに感じた。
『告白、嬉しかった。ありがとう。俺は悠と付き合えないけど、前と変わらず親友でいたい、なんて…都合良すぎかな?』
困ったように微笑んだ郁瀬。
『…っ、し、親友で、いいよ…っ?』
そんな顔されたら、文句一つ言えない…。
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