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この身体に組み敷かれ、閉じられた瞼の奥にある鋭い眼差しに射抜かれながら、何度抱かれただろうか。
はしたない格好を強いられ、恥ずかしい言葉を言わされ、焦らされ好き勝手に弄ばれ、それでも昴は亜鷹を求め何度も快楽を強請った。
意識をした途端ぞくり、と鳥肌が立ち昴は思わず息を呑む。
吐く息が熱を帯びている事に気づいたからだ。
薄い皮膚の下にある血液も熱くなっている。
下腹部がきゅうっと縮こまり、性器が硬く張りつめた。
意識をしないようにすればするほど亜鷹の厚い胸板や割れた腹部に視線が釘付けになり。恥ずかしいほど自分が欲情していくのがわかる。
まずい。
昴は慌てて亜鷹の背後に回ると股間を抑えた。
どうにかして鎮めないと亜鷹に気づかれてしまう。
不意に亜鷹がすん、と鼻を鳴らした。
感づかれてしまっただろうか。
泡の気泡が漂う中、薄っすらと昴の白い羽が舞っているのが見える。
「この石鹸、甘い匂いだ」
亜鷹はスンスンと鼻を鳴らし匂いを知覚しようとしている。
どうやら石鹸の匂いだと思っているらしい。
「う…うん、そうだね」
内心ホッとしながら答えていると突然頭上から声が響いた。
「なんて、言うとでも思ったか?」
顔を上げると亜鷹が昴の方を振り返っていた。
その目はしっかりと開き、昴を捉えている。
「ちょ…!!目、何で…」
「せっかく昴の裸が見れるってのに、ずっとつぶってるわけないだろ」
「亜鷹のばか、変態、すけべ!!」
「はいはい、何とでも言え」
悪態は平然と遇らわれ、ぐいと引き寄せられる。
亜鷹と向かい合うようにその身体を跨がされ、腰の上に捕えられてしまった
まだ泡にまみれた亜鷹の身体はヌルついていて、密着するとますます変な気分になってしまう。
「お前は変態じゃないのか?俺の身体を触っててこうなったんだろ?」
すっかり天を向いた性器を泡にまみれた指の背で撫でられて亜鷹が不敵に微笑む。
どうやら昴の欲情はすっかりバレてしまっていたらしい。
「や…やめっ」
昴は真っ赤になりながら身を捩った。
不意にゴリっと何か硬いものが昴の薄い腹に当たる。
ギョッとして下肢を見下ろすと亜鷹が意地の悪い笑みを浮かべながら腰を擦り寄せてきた。
泡に隠れて全貌は見えないが、昴の腹に擦り付けられたそれは確かに硬く、勃起している。
憎たらしいほど大きくて太い亜鷹の欲望が、これみよがしに昴に擦り付けられていた。
あからさまな誘いに口の中に唾液が溢れ、吐いた息が甘く綻ぶ。
「亜鷹だって…っ何で…勃たせてるんだよ」
悔し紛れに呟くと開いた唇を舌先で舐められた。
「昴に触られたからに決まってる。俺も責任とるからお前も責任取れよ」
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