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13《冷めない熱》
ラウの性現象が完全におさまるまで、繋がったまま過ごすまったりタイム。
人間にはない時間だ…
こんな時に襲われたら、どうするんだろうと思うけれど、規律ある獣人は人間みたいに同族を殺し合ったり、集団で夜襲を仕掛けたりしないのかもしれない。
繋がっているけれど亀頭球以外は落ち着いているため動かなければ、そこまでは気にならない。ラウのふわふわの毛に包まれて温かくて心地いい時が過ぎていく。
「さっきアサトがしてくれたアレは人間ではよくするのか?」
「んー、オレも経験ないから、よくかは分からないけど、Hのときに楽しんでやる人はいるみたいだな、あれも人間特有の行為なのかな」
「そうだな、獣人は、口でああいう風に生殖器を包み込むのは物理的に無理だな、牙も危ないし…獣人の交尾はだいたい交わるだけのシンプルなものだ、だからアサトを退屈させているのかも知れないな…」
「そんなことないよ、気持ちイイし、ラウもやりたいようにやったらいい、オレもラウを気持ちよくさせてあげられるかなって思ってやってみただけだし」
「あぁ、ありがとう」
「オレ、ラウしか知らないし…」
ラウの方が多分経験ある筈だから、比べられるなら…オレの方。
ラウは人間のオレで満足しているのかな?
「アサト…」
俺しか知らない…
そんな可愛いことを言われると、胸がきゅんとして抑えていた感情が沸き起こってしまう…
「…もう一度しても、怒らないか?」
堪らず、後ろから抱き寄せ、耳元で低く囁き、頬を舐める。
「えっ?ぁッラウ…」
胎内にいるラウがググッと膨張してくるのが分かって、ゾクゾクっと背筋が震える。
「アサトは、可愛い…」
ラウはあぐらを崩し、膝をついてアサトの身体を支えたまま、後ろからゆるりと腰を揺らす。
「んッ、ラウっ、ぁ、動くと…ぁッ」
ぐちゅぐちゅと体液が混ぜられ、淫らな音とともに、痺れるような快感の波が押し寄せてくる。
前に手をつき、再び四つん這いになるアサト…
「アサトのナカ、凄く、気持ちいいッ」
息が上がり、熱く猛る気持ちを隠すことなく、片腕で細い腰を固定し、衝動のまま奥へと打ち付けていく。
「ぁッ、あん、だめッ…んっ」
亀頭球が膨らんだまま、動く度にナカからグリグリと前を刺激され、ビクビクッとすぐに達する感覚が駆け巡り、身体が仰け反って勝手に痙攣し、より結合部を締め付ける。
再び熱を持った前から、ラウを感じて溢れる蜜が滴り落ちて…
「ァあッ、いくっ、イってるッ、も、むりッ、ァん、らうッ!」
「ッ、ハ、ハァ…アサトッアサトっ!」
緩急つけて腰を突き上げ、気持ちの良い胎内を味わい尽くす。
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