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41《レイに…》

衰弱していたオレ達が回復するのを待ってくれていた。 「っ」 「レイ、ラウ様は優しくてカッコいいよな、みんなに慕われてて、オレは死にそうなところをラウ様に助けて貰って、そばにいるうちに、種族の違いとか分からなくなるくらいラウ様を好きになってしまったんだ…」 毎日話すうち、優しいラウにどんどん惹かれていった。 そして、ラウも… 「その想いは、オレだけじゃなくて、ラウ様もそう思ってくれてた」 「オレたちは獣人と人間で見た目は違うけど、お互いを好きになって、愛し合うことができたんだ」 「もう、離れるつもりはないし、(むれ)(おさ)のラウ様を一生支えて愛していくって約束する」 「だから、レイ、どうか許して、オレたちが(むれ)で生活することを、ラウ様のツガイでいることを…」 「……」 「ラウ様と過ごした時間は、レイの方が長いし、ラウ様のことをよく知っているのもレイだから、レイとラウ様を引き裂いたりしたくないんだ」 レイが再びオレたちに危害を加えたら、ラウはレイを(むれ)から追放するつもりだから… そんなことになって欲しくない。 「今すぐじゃなくていいから、少しずつ人間のオレと半獣のシィを受け入れて欲しいな」 「…」 「オレは後から来て、ラウ様とツガイになることで繋がりができたけど、レイは元々ラウ様と繋がってるじゃないか、ラウ様と血を分けた兄弟はレイ、お前しかいない、だから…」 「……」 「これからも、ラウ様を助けてあげて欲しい」 「お前なんかに言われなくても!!」 「うん、あと、オレはレイのことが好きだよ、凄く綺麗だし、ラウ様のために今まで頑張ってきたんだもんな、ありがとう。オレたちはラウ様のことが大好きな者同士だから、仲良くしたい。嫌だろうけど、レイの知ってるラウ様のこと、色々教えてくれたら嬉しいな」 「ッばーか!!お前なんか嫌いだ!」 ふん!と鼻を鳴らして走っていくレイ。 「ふふっ可愛い」 そんな子供っぽい様子に、少し笑ってしまう。 少しずつでも距離を縮められるように、これからも努力しなきゃ。

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